キャバクラをやめて思ったこと

 

この感情は吐露しないとなんか精神的に死にそうになるので書きたいと思います。

 

先週付でお世話になったキャバクラを退店した。

もうこの業界に戻るつもりはないと腹を括っての決意だったが、括られていたのは私自身だったのかもしれない。

 

キャバクラで働く経緯は話せば長くなるので割愛したいところであるが、

簡単にまとめると

大学に行きながらも勝手に再受験→合格を事後報告→親がブチギレ→行かせてもいいけど金は出さないよ

 

という流れで要は学費と生活費のためにお金を稼ぐ必要があった。

家庭教師をすればいいじゃない、とお客様に言われたけれど、正直家庭教師は儲からない。ましてや私の場合地方の国立に行ったので、何とて案件が少なすぎる。

東京なら名門小学校を受けるいわゆるお受験キッズから大学受験ガチ勢まで幅広いものの、地方は中学受験ですらイレギュラーな存在に分類されるし、大学受験となるとそもそも予備校が絶望的にない。その上地方特有だとは思うけれど国公立至上主義。受験に対する意識が正直、都会の人間とは数段階違う。地方故の排他的な宗教観を押し付けているような高校の方針に正直反吐が出そうなほどである。

 

そもそも私自身再受験にあたってのお金の問題で東京にいた頃もキャバ・・・というかクラブで働いていたので再度キャバクラの門戸を叩くことに関してそこまで抵抗はなかったように思う。

 

正直やめると決めてからの1ヶ月は早くこの1ヶ月が流れるように過ぎ去ったらいいのに・・・・という気持ちでしかなかった。

ただ辞めてみて思ったのは本当にいい方に支えられたんだなと。戻るつもりはないけど、戻りたいという気持ちだったり過ぎ去った時間がどれだけ楽しかったかが走馬灯のように駆け巡って正直プチ鬱だったりする。

 

というか何事にも於けることだと思うけど、辞めなくてもいいけど辞めると決めるのって結構勇気がいるな、と。

私の場合大学3年に上がるという理由を無理やりこじつけて辞めることにした。実際問題3年は忙しいけれども、週末に限って出勤すれば在籍を続けることもできた。

3月に退店していった女の子たちは専門学校を卒業するからそれと同時に辞めます、という子が多かったけど、これはまず卒業・就職という大きい環境の変化があるゆえに辞めやすいというか、諦めがつくというか・・・説明がド下手で申し訳ないけどそういうことなんですよ。

高校が大好きで卒業したくないって人は多いと思うけど、絶対そこを出ていかないといけないわけじゃないですか。だからみんな高校に対してある意味”諦めて”思い出にしていくわけですが。私の場合物理的にも精神的にも辞めなくていいという選択肢もあるもののそれを切り捨てて辞めると決めなきゃあかんわけでして。

 

私の場合3月と4月で大きく変わるものってなくて、強いていうなら3年に上がるくらい。ほとんど環境が変わらない。

でもその中で自分のライフスタイルの一部であるバイトを辞めるって結構しんどいものがあった。

この業界は女の世界だし精神的に病みやすいとは言うけど、本当に皆さん優しくて働きやすい職場だった。お金の面というよりは心の面で本当に支えてもらった方ばかりだったように思う。

 

それが崩れた今、なんか不思議な虚無感と焦燥感しか感じていない。

この業界にUターンしてくる女性は多いと聞くけれど、その本当の理由が辞めてみて初めてわかった気がする。

もちろん一度染み付いた金銭感覚が〜とか、綺麗な衣装を着てちやほやされる感覚が忘れられない〜という人もいるとは思うけれど、

優しい方に支えられてお仕事ができたことに対する安心感や居心地の良さを求めてまた戻ってくるのではないかな、と。

お昼の仕事では生まれないチームワーク感が生まれるのかな、うん。